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おめでとうございます。ノーベル医学生理学賞に大隅 良典東京工業大学栄誉教授

スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、今年のノーベル医学生理学賞を大隅 良典東京工業大学栄誉教授に授与すると発表しました。
授賞理由は、「オートファジー作用の発見」です。授賞式は12月10日に行われます。

オートファジーー生物の生存に極めて重要なメカニズム

オートファジーは、細胞内のタンパク質を分解する仕組みの一つです。

大隅教授らのグループは1990年代ごろからオートファジーに着目し、地道に研究を重ねてきました。その結果、そのメカニズムや意義が徐々に解明され、2000年頃から劇的に研究が進みました。今では、オートファジーが真核生物に共通する現象であり、生物の生存に極めて重要な役割を果たすこと、多くの病気と密接に関連していることが分かっています。
オートファジーは、

  • 異常なタンパク質の蓄積を防ぐ
  • 細胞の栄養が不足した際にタンパク質をリサイクルする
  • 細胞内に侵入した病原微生物を死滅させる
など、細胞を正常に保つ様々な機能を担っています。
オートファジー研究は、がんや神経疾患の予防や治療にもつながると注目されていますが、オートファジーの詳細なメカニズムについては現在も不明な部分が多いのです。今まさに大航海のさなかにある分野といえるでしょう。
オートファジー研究を開拓した大隅教授の功績は計り知れません。

(2016年10月3日)

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ノーベル生理学・医学

大隅 良典(おおすみ よしのり)


1945年2月 福岡県福岡市に生まれる
1963年 福岡県立福岡高等学校卒業
1967年 東京大学教養学部卒業
1972年 東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得満期退学
1974年 米国ロックフェラー大学研究員
1977年 東京大学理学部助手
1986年 東京大学理学部講師
1988年 東京大学教養学部助教授
1996年 基礎生物学研究所教授
2004年 総合研究大学院大学生命科学研究科教授
2005年 藤原賞受賞
2008年 朝日賞受賞
2009年 基礎生物学研究所名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
2009年 東京工業大学特任教授
2013年 トムソンロイター引用栄誉賞
2014年 東京工業大学栄誉教授
2015年 ガードナー国際賞
2015年 国際生物学賞
2015年 文化功労者選出