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ダイキン工業株式会社・フッ素化合物製品


概要

フッ素化合物は、今や身近な家電製品から、半導体製品材料、自動車、建築物などの産業資材まで幅広く使われる工業材料である。

ダイキン工業株式会社は、このフッ素化合物製品において日本で初めて製品化・生産に取り組んだパイオニア企業である。今では世界一の空調メーカーとしてその名が知られる同社(→ダイキン工業株式会社・業務用エアコン)だが、フッ素化合物のリーディングカンパニーとしても、長らくその名は知られている。1933年、フッ素化合物であるフルオロカーボンの合成に成功し、1942年に量産を開始してから、独自の技術で1800種以上のフッ素製品を世界に送り出してきた。

フッ素化合物は、熱に強い、薬品に侵されにくい、水や油をはじく、滑りやすい、といった性質を持つ。工業製品、日用品など様々な部分でその特性を生かした働きをしている。

ダイキンの化学事業部では非常に幅広いフッ素化合物製品を手掛けている。樹脂材、ゴム材、薬品、潤滑油、冷蔵庫やエアコンの冷媒、精密電子部品の洗浄剤、コーティング剤、繊維処理材、添加剤、離型材、フィルム材など、まさに需要がある所にダイキンの製品がある、といった具合である。

地球環境を守るフッ素技術


現在ダイキンの化学事業では、ガス、電池材料、塗料、液晶ディスプレイの4分野において地球環境へ貢献するフッ素機能の用途開発を推進している。
例えば、「塗るエアコンTM」と銘打った「ゼッフルTM遮熱塗料」。屋根に塗るだけで、太陽光を反射し屋根から熱が侵入するのを防ぎ、室内温度の上昇を抑える。同社のテストでは室内温度は塗布しない場合に比べ5℃低下した。工場やビルで使用することにより、空調の電力量の大幅削減が可能となる。
フッ素の特性により劣化・サビに強くその効果は他の塗料よりもはるかに長い。同社の試験では約15年から20年効果が続くことが示されている。

他にも燃料をもらさない、熱に強い、耐久性に優れている、というフッ素化合物の特性を生かし、バイオ燃料や燃料電池等に対応した素材の開発も行われている。


エネルギー分野での新たな貢献を目指して・フッ素系電解液


2011年、ダイキンでは蓄電デバイスとして市場拡大が期待される「電気二重層キャパシタ/EDLC」用のフッ素系電解液を開発、販売を開始した。同社はこの分野を注力製品として2015年までの成長を目指し、積極的に育成していく予定である。

EDLCは、モバイル機器のメモリーバックアップ電源やパソコンの無停電電源装置、太陽光発電装置の電気貯蔵用装置などとして各装置・機器に内蔵されている。JMRサイエンス社の調査では、現在世界で500億円の市場規模を持っており、電気自動車や、ハイブリッド車両、風力発電装置や太陽光発電装置などでの利用も期待されている部品である。

フッ素系電解液を使用することで、3Vの高電圧で安定して作動するEDLCが実用化できる。現在汎用されている2.5VのEDLCに対してエネルギー密度を40%も向上できる。
今後EDLCの需要はますます高まると見られており、ダイキンのフッ素系電解液も成長が期待されている。

技術力はメーカーの生命線であり、80年の歴史を持つ同社のフッ素製品技術は同社の発展の源ともいえよう。世界を視野に入れれば、工業製品や日用品の需要が新興国を中心に大きく高まっていることは明らかであり、同社のフッ素技術開発力は無限の広がりを持つフッ素の機能とともに世界で躍進していくであろう。



ライター:Hiromi Jitsukata
2012,04,09 執筆

http://www.daikin.co.jp/index.html
( ダイキン工業株式会社 )