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ダイキン工業株式会社・業務用エアコン


概要

ダイキン工業株式会社は、世界一のエアコンシェアを誇る機械メーカーである。
世界に広がる生産拠点や販売網での事業展開により、海外ではダイキンブランドが高級品として確立している。
特にビルなどの業務用空調設備は同社の得意とするところであり、横に並ぶ者はいないと言っても過言ではない。また、フッ素化学製品の分野において、アメリカのデュポン社に次ぐ世界第2位のシェアを誇る化学メーカーでもある。(→ダイキン工業株式会社・フッ素化合物製品


世界一の業務用エアコン

1936年の、国内初の電車冷房の試験用品「ミフジレーター」冷凍機に始まり、ダイキンは空調部門における国内初、業界初、そして世界初の快挙を数多く成し遂げてきた。
業務用エアコンでは他社の追随を許さない世界シェアナンバー1の空調メーカーである。

1951年に開発が始まったダイキンの業務用エアコンは、現在世界に誇れる技術を多数搭載している。それらの技術によってもたらされるのが顧客のニーズにきめ細かにこたえる優れた機能である。

最先端のものでは、センシングフロー機能が挙げられる。「風が人をよける」というこれまでのエアコンにはなかった革命的な気流を生み出す機能である。
この機能は、人検知と床温度検知の2つのセンサーを備え、4方向の風向独立制御で、室内の状況を常に検知する。センサーが人を感知すると、風をその方向には吹き付けないよう制御し、人のいないところ、床の温度の低い所から効率的に暖めていく。この気流によって、快適かつ省エネルギーの空調を可能にしている。

この他、360°方向へ均等に風を送るラウンドフロー機能や、従来のカセットエアコンは設置できないような場所でも手軽に設置でき、吹き出し方向も選べる「ワンダ風流」タイプも他社には見ない同社ならではの技術・製品である。

さらに、「ストリーマ技術」もダイキンが誇る独自の技術であり、同社製家庭用エアコンでも全てのラインで搭載している。
ストリーマ技術とは、プラズマ放電の一種である「ストリーマ放電」を用い、ダニ、花粉、ウィルスを代表する有害タンパク質や有害物質を芯から分解する技術である。
ストリーマ放電では、これまで不可能だった高速電子を安定的、かつ立体的に発生させることができる放電技術である。ストリーマ放電から発生する高速電子は、4種の「ストリーマ分解素」へと変化する。ストリーマ分解素は他の放電方法で発生する分解素に比べ分解能力が著しく強力であり、高いレベルでの空気清浄を可能にしている。
同機能によって分解可能なウィルス、物質は、A型インフルエンザウイルスやノロウイルス、大腸菌O-157、その他30種の動植物由来物質(ダニの死骸やフンなど)、19種の有毒化学物質(ホルムアルデヒド、ディーゼル粉じん、NOxなど)を含む。その高性能さがわかるであろう。

また、ダイキンを世界シェアナンバー1に押し上げた背景には、戦略的な成功もあった。エアコン世界需要の30%を占めるアメリカ市場での成功である。アメリカにおける省エネ、環境保全への意識の高まり、ダイキンはこの変化をいち早くとらえ、2005年に北米進出に踏み切ったのである。
それまでのアメリカでは、室内機と室外機が一体となった「ダクト式」と呼ばれるエアコンが主流で、日本企業が主流とする、室内機と室外機が分離した「ダクトレス式」はあまり受け入れられてこなかった。しかし、「部屋ごとの個別制御が可能」、「大がかりな工事が不要」、「省エネルギーや環境対応に優れている」といった特徴を持つダクトレス式は、アメリカ市場の意識変化に対応する、と見られ、ダイキンは新たな市場形成に乗り出した。そして、ダクトレス式空調はアメリカ市場に受け入れられたのだ。


進化を続けるダイキンの空調製品


同社は、近年は節電や省エネルギーを意識した製品を数多く生み出している。
新しく開発された、「スマート学習節電」機能は、日々の運転状態を学習し、過去の運転データをもとに当日の最大消費電力を予測して自動でピークカットする。同機能が搭載される予定の業務用エアコンは待機電力を1W未満に抑える仕様も実現している。同機は業界トップクラスの通年エネルギー消費効率/APFも達成した。

家庭用エアコンでは、オールアルミ製「マイクロチャネル熱交換器」を世界で初めて冷暖房兼用ヒートポンプ式室外機に搭載することに成功した。この技術は、従来の熱交換器に比べ熱電効率を40%向上、また同一性能あたりの体積は20%縮小、約30%の軽量化も実現した。オールアルミ製の熱交換機は省資源化に繋がる製品であり、今後同社はこの部門での更なる製品化にも力を注いでいく予定である。


世界へ羽ばたくダイキンの空調

冒頭で述べたように、ダイキンのエアコンは世界1位のシェアをもつ製品である。今後はBRICsでの需要がいよいよ顕在化してきた現在の市場動向を狙い、先進国あるいは富裕層だけでなく新興国や中間層での事業展開を視野に入れ、さらなるシェア拡大を目指している。
世界戦略における同社の強みは、各地に密着して地元情報を仔細にわたって収集し、競合他社の半歩先をいく戦略を実行していく姿勢だ。機能だけでなくデザインにおいても各地固有のニーズに迅速かつ効果的にこたえる源泉となっている。

たゆまぬ前進を見せる技術開発力と、強力に推し進められる海外戦略は、同社の世界での地位をより一層確固たるものにしてくであろう。


ライターHiromi Jitsukata,以下同
2012,04,09 執筆

http://www.daikin.co.jp/index.html
( ダイキン工業株式会社 )