HOME > 製品 (精密機械 - 光学機器) > キヤノン・デジタル一眼レフカメラ「EOS-1 D X」

Products (精密機械 - 光学機器)

キヤノン・デジタル一眼レフカメラ「EOS-1 D X」


概要

キヤノンの沿革 日本から世界へ カメラから多角化へ

キヤノンは日本の大手電気機器メーカーである。カメラ・ビデオなどの映像機器・プリンターなどの事務機器・産業機器・医療機器など、現在は幅広く事業を拡充している。

同社の起源は1933年に発足した精機工学研究所である。ヨーロッパ製が圧倒的に占めていた当時のカメラ業界へ、日本発の高級カメラで切り込もうという創始者の意気込みから始まった。
1935年には製品第一号、日本初の35ミリフォーカルプレーンシャッターカメラ「ハンザキヤノン」が開発された。
1955年頃から早くも企業の国際化に着目し、まずはアメリカ・ニューヨークに最初の海外支店を開設する。アメリカ市場の次は欧州市場へ、やがて世界へと国際化の範囲を着実に広げ、現在では、売上高の80%近くが海外におけるものであるほど、グローバル市場開拓が進んだ企業である。

同社は事業の多角化にも積極的に取り組む。高級カメラの開発・販売から事業を開始した同社は、創立直後から日本初のX線間接カメラを発売するなど、事業多角化を視野に入れていた。1964年には世界初のテンキー式電卓を開発し、事務機器産業へ進出する。

今回は多角化・グローバル化が進んだ同社の、原点であり、現在においても主力製品であり続けているカメラの最新製品を紹介する。


キヤノンの技術の粋・プロフェッショナルユーズの高級カメラ

発明された当初、高級品とされていたカメラは、現代では一般に広く普及し、用途も多様化している。同社はコンパクトデジタルカメラ等、一般向けの汎用機器も多種、開発・販売しているが、プロフェッショナル対象のカメラこそ、同社の起源ともいえる“高級カメラ”製造技術が結集された製品である。今回は同社製の、プロ用デジタル一眼レフカメラ最新製品「EOS-1D  X」を紹介する。

「EOS-1」シリーズは1989年からプロ用に開発・販売された同社の高級デジタル一眼レフカメラシリーズである。プロフェッショナルの現場は、一般に比べて環境や撮影対象が様々に異なる。同シリーズはマイナス30度の極寒から60度の灼熱まで、カメラが使用される可能性の有るあらゆる環境に対応できるよう、開発されている。なかでも最高画質機を「EOS-1 Ds」と名付け、2002年から発売開始。新製品である「EOS-1D X」は、過去に発売された「EOS-1 D」「EOS-1 Ds」の2ラインを統合した新ラインである。


プロカメラマンの高度なニーズに応える最上位機種「EOS-1D  X」


EOS-1D  Xの特徴は、優れた受光・集光効率と、高画質での高速連写が可能、という事である。

新開発CMOSセンサーの画素サイズは6.95μm角であり、例えば「EOS-1D Mark IV」の5.7μm角と比べても、広くゆとりある受光面積が確保されている。このことで、色の再現性は向上した。
また、35mmフルサイズという大きな画面サイズでありながら、マイクロレンズのギャップレス化を実現した。35mmフルサイズでは困難だったギャップレス化だが、技術の進化により採用に至った。
さらに、画面中心部から周辺部へと、光の入射角に適したマイクロレンズ設計により、さらに画面のすみずみまで集光効率を高めている。

高速連写を可能にしているのは「デュアルDIGIC 5+」である。EOS-1D  Xに搭載された新画像処理エンジン「DIGIC 5+」は、これまでのDIGIC 4に対し約6倍の高速処理能力を誇る。これを2基搭載することで、その処理能力は約17倍にまで高まり、最高約12コマ/秒(超高速連続撮影モード時には最高約14コマ/秒)の連続撮影を可能とした。
速さだけでなく、画像処理のアルゴリズムも新たなものを投入、最高時はISO204800という高ISO感度を実現、撮影時に発生するノイズも効果的に除去されるよう技術を注いだ。
さらに、その卓越したパフォーマンスを背景に、倍率/軸上色収差の撮影時補正や多重露出機能、新しい動画コーデックの採用など、高度な画像処理機能、撮影機能を実現、キヤノンの技術を結集させたデジタル一眼レフカメラといえるだろう。

カメラ内部の技術だけでなく、外部のデザイン、丈夫さやボタンの配置にもこだわり、操作性の高さも追求した。まさにスポーツや報道、スタジオ撮影などプロの撮影現場でのニーズにさらにきめ細やかに応えた製品なのだ。


ライター:Hiromi Jitsukata
2012.07.04 更新

http://canon.jp/
(  キヤノン株式会社  )