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日本電産株式会社:HDD用スピンドルモータ


概要

1973年、わずか4人の若い技師によって立ち上げられ、40年経とうとしている現在では、HDD用スピンドルモータをはじめとする、精密小型モータの開発・製造で世界トップシェアを誇る企業、それが日本電産である。
2011年の発表では、DCブラシレスモータの世界シェアが51.4%であった。
電力を動力に変換する機構として、モータがあらゆる工業製品や電気製品に使われている現在、モータ専門の世界企業として日本電産が果たしている役割の大きさは計り知れない。


HDDに革命を起こす:ダイレクトドライブ方式によるスピンドルモータの実用化

1978年、当時のHDDには、ベルトによってスピンドル (精密回転軸)とモータがつながり、回転するベルトドライブ式が採用されていた。この方式ではスピンドルを格納するのにある程度のスペースが必要なため、HDDはどうしても大型化してしまう。記憶容量を増やし、かつHDDを小型化することが求められていた時流の中で、日本電産が出した答えが「スピンドルとモータの一体化」であり、ダイレクトドライブ方式と呼ばれるスピンドルモータであった。
日本電産が開発・実用化に成功したスピンドルは、モータが内蔵されており、このことで、HDDの小型化・高容量化は急速に進んだ。さらに、HDDの普及にも貢献することとなった。
近年では、軸受け部分に使用していたボールベアリングを取り除き、代わりに、軸と軸受けの隙間をオイルで満たしたFDBモータの開発・製造にも力を入れてきた。
FDBモータはボールベアリング式に比べ高い耐衝撃性を持つだけでなく、回転精度を高めHDDの容量アップに貢献している。また、軸と軸受けが間接的にも接触していないので、静音性が高い。さらに、ボールベアリングの大きさが問題にならなくなったため、軸受け部分の小型化も可能になる。同社では、2000年半ばに量産化に着手し、以来、世界各地に製造・販売の拠点を築いてきた。
そして現在、日本電産の生産するHDD用スピンドルモータは世界シェアの80%を占めている。


駆動技術の世界一を掲げて

今後、モータ技術はますます発展し、私たちの暮らしを変えていくであろう。
例えば、自動車。モータはエンジンに比べて排気ガスを出さず、騒音も圧倒的に少ない駆動機構なので、エンジンに代わる技術として注目度がますます高まることは間違いない。また、開発競争の激しいロボット分野では、モータの革新がロボット開発の発展のカギを握っている。

このようなテクノロジー革新の波に乗って、同社は、あらゆる「回るもの、動くもの」に挑戦し、新しい発想や技術を生み出しながら、駆動技術の世界No.1へと走り続けている。

ライター:Hiromi Jitsukata
2012.08.09 執筆

http://www.nidec.co.jp/index.html
( 日本電産株式会社 )