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Panasonic・世界屈指の電機メーカー


概要

Panasonicは、家電、産業機器、通信機器、住宅設備、環境関連機器など電気機器を中心に多角的な事業を展開している大企業であり、多くの製品が世界トップクラスのシェアを占めている。最先端の技術が駆使されている一方で、人々の暮らしになじみやすく、誰もが使いやすい、それが同社の製品の特徴であり、それゆえにPanasonic製品は世界中のあらゆる場面でたくさんの人に貢献してきたといえる。ここでは、世界でも高いシェアを持つデジタルカメラおよびビデオカメラ、そして熾烈な市場競争で勝ち残ってきたリチウムイオン電池について紹介する。



コンパクトデジタルカメラ LUMIX


驚くほどの薄いボディに、高性能がつまったアマチュア向けデジタルカメラ、それがLUMIXである。デジタルカメラ市場では後発のPanasonicだったが、LUMIXは発売と同時にたちまち市場を席巻した。同製品によって、同社はカメラ専業メーカーを抑え、世界のコンパクトデジタルカメラ市場で、トップクラスのシェアを誇るようになる。

同製品の躍進の背景には、カメラの常識を覆すようなアピール力がある。一見しただけでは「カメラ」とは分からないような、フラットな長方形のパッケージ、カラフルなビタミンカラー・シックなメタリックカラーといったデザインのバリエーションは、カメラを単なる「撮影の道具」から、ファッションアイテムへと変化させたといってもよいだろう。

だが、同製品の最たる強みは、デジタルカメラの分野で次々と画期的なモデルを発表し続ける開発力にある。例えば、2003年に発売されたDMC-FXシリーズには、コンパクトカメラとしては世界で初めて手ブレ補正機能MEGA O.I.S.を搭載した。当時、この手ぶれ補正機能はごく限られた高価格帯のカメラにしか搭載されておらず、DMC-FXシリーズは注目を浴びた。しかも、この補正機能は以降のカメラにも標準装備されている。同社は世界トップクラスの総合家電メーカーである強みを活かし、デジタルカメラ部門でも設計から製造までをすべて自社で行っている。それゆえに、価格は上げすに先端の機能を実装することが可能なのだ。

このような開発力をいかんなく発揮して、LUMIXシリーズは発売以来次々とトップクラスの性能を搭載した製品を国際市場で発売してきた。同シリーズの「世界初」「世界最小」「世界最速」などを数え上げればきりがない。

今回は、今夏発売されたばかりの、コンパクトカメラ最新機種DMC-LX7について紹介する。



ハイエンドユーザー向けコンパクトデジタルカメラ DMC-LX7


同機の最たる特徴は、世界最高クラスを誇る明るさF1.4 のレンズである。これは、従来のコンパクトデジタルカメラを遥かに凌ぐ規格であり、他メーカーではいまだ実現されていない。
画質を大きく左右する撮像素子には、従来のコンパクトデジタルカメラで標準の1/2.3型ではなく、高性能な新開発1/1.7型 10M 新高感度MOSセンサーを採用している。さらに、同社オリジナルの映像エンジン「ヴィーナスエンジン」により、一眼レフカメラに匹敵する撮影が可能になっている。十分な光量を確保できるため、高速シャッター下でも明瞭な画像が撮影可能であり、暗い場所でも手ぶれにも耐えうる設計である。
レンズは、広角24mmから中望遠90mmまで光学3.8倍ズームが可能になっている。さらにEX光学ズーム機能により、300万画素エリアは6.7倍まで高画質のままズームできる。絞り値は開放でF1.4-F2.3と明るく、美しいボケ味を得られる。また、画像周辺部での高い解像感が実現されており、隅々までシャープに撮影することができる。

その他、好みの色調、雰囲気を反映して撮影することができるクリエイティブコントロール機能が搭載されている。被写体や撮影シーンに合わせ、撮影者のこだわりをより簡単に表現できるカメラが実現した。

また、「撮りたい」と思った時にすぐに起動させることができる高速起動機能、最大約11コマ/秒を高画質のまま連写する高速連写機能、オートフォーカス速度の高速化により、一瞬のシャッターチャンスも逃さないスピードフォーカス機能などにより、撮影者の「撮る楽しみ」をさらに満足させることができる。

このように、同機はコンパクトデジタルカメラでありながら、風景写真からポートレートまで、あらゆるシーンでの撮影で最高のパフォーマンスを発揮でき、一眼レフカメラに劣らない高性能を備えている。



時代のニーズに応える新機能



開発当初からデジタルカメラの新時代を切り拓いてきたLUMIXは、Panasonicの持つ総合力・開発力を武器に、今日もまた、時代のニーズに応え、さらに新しいニーズを生み出す製品を送り出している。

LX7と同時期に発売されたコンパクトデジタルカメラであるSZ5は、Wi-Fiの搭載によりスマートフォンと連動して使える点が大きな特徴である。
撮影した写真や動画をスマートフォンから操作して閲覧、保存できるだけでなく、スマートフォンを操作することで、SZ5をリモート操作することが可能なのである。つまり、手元のスマートフォンで実際の撮影画像を確認しながら、前方にセットしたカメラのシャッターをタイミングよく押すこともできるのである。
現在、スマートフォンやタブレット型端末など、一つの携帯機器が生活のあらゆるシーンで活用されるようになっている。SZ5は、こういった機器を活用する顧客のニーズに応えて開発されたカメラの一つである。

また、2008年、LUMIXはデジタルカメラとしては全く新しい規格である「ミラーレスカメラ」を開発した。一眼レフカメラの基本構造であった光学ファインダーユニット、ミラーボックスユニットなどを取り除いた新世代のカメラである。部品を省くことで、一眼レフカメラは大幅に軽量化、小型化された。同社が草分けとなったミラーレスカメラ市場には、たちまちのうちに同業他メーカーが参入し、レンズ交換式のデジタルカメラ市場に大きな変化をもたらそうとしている。



世界中の景色を最高画質で撮影‐ビデオカメラ



同社はまた、ビデオカメラでも世界屈指のシェアを誇る。最高画質を追求し続けてきた同社製ビデオカメラは、1988年のカルガリー冬季オリンピック以来、オリンピックスポンサーを務めてきた実績も持つ。

ここで紹介するHDC-Z10000は、民生用ながら業務用をしのぐ高性能のビデオカメラであり、高画質映像を撮影するための同社の技術が集結された製品である。また、プロ仕様に匹敵するような機能を搭載させた上で、日常的に使用できる小型・軽量の設計や、家庭用カメラ価格帯での販売を実現した点にも、同社の高い開発力・技術力を見て取ることができる。

同機では、レンズ、センサー、エンジンが新たに開発されている。従来ある規格を使うのではなく、妥協することなく技術を追求することで、最高品質を実現したのだ。もともと同社製品は、3MOSシステムというシステムが上位機種に搭載している。3MOSシステムは、高性能のレンズ、エンジン、3MOSセンサーで構成されており、互いに働き合うことで忠実な色合いの再現に貢献している。同機は、新開発したレンズ、センサー、エンジンによる新3MOSシステムが左右2基ずつ搭載している点に特徴があり、2D映像・3D映像ともに最高の画質で撮影できる。また、被写体までの距離が45cmという近距離でも、マクロ3D撮影が可能となった。この45cmという距離は業界で最短である。
また、2D撮影時には、デジタルハイビジョンビデオカメラとしては初となる、「5軸ハイブリッド手ブレ補正」機能が作動、歩行撮影時の手ぶれを従来の民生用モデルの1/10まで低減している。レンズが2つ搭載されているため、開発時には、一眼のカメラとは異なるさらに複雑な制御機構の設計が要求されたが、同機はここでもまた高度な開発力を発揮し、優れた制御技術を完成させた。

現在ビデオカメラ市場には、「4K」と呼ばれるフルHDの4倍の解像度に対応する技術が登場しており、今後需要を広げる可能性が見られる。また、デジタルカメラとビデオカメラの機能が驚くほど接近しており、どのような差別化を図っていくのかが、課題とされている。
このような市場の変化の中で、同社はどのような技術を開発し、どのように世界で高い存在感を示し続けるか、注目されている。



激化する市場のトッププレーヤー-リチウムイオン電池



リチウムイオン電池は、近年急速に普及が進む二次電池である。充電・放電の高効率性や長寿命、環境性といった特徴は、従来の二次電池の限界を大きく超え、人々の需要はたちまち拡大した。
今では、携帯電話、ノートパソコン、デジタルカメラやデジタルビデオ、携帯用音楽プレイヤーなど、幅広い電子・電気機器に搭載されている。さらには車載専用、産業用、電力貯蔵用なども開発が進み、リチウムイオン電池市場は2011年で1兆円を超えた。
日本は、その黎明期から開発に携わり、1990年代後半、世界で最初に商用化、量産化に成功した。現在は新興国がリチウム電池市場に参入し、価格競争の激化はとどまるところを知らない。日本は、当初から培ってきた技術力でこれらの新興国に勝り、価格競争での不利な部分を補いながら、市場のトッププレーヤーとしての地位を維持し続けている。

Panasonicは、子会社の三洋電機と共に、リチウムイオン電池市場をけん引してきた。

次世代リチウムイオン電池として開発されたNNPシリーズは、正極材料を従来のコバルト酸系からニッケル酸系にすることで、業界最高クラスの高容量化を達成している。ニッケル系正極は、耐久性にも優れ、また充電後に放置した場合の容量も従来のものに比べ劣化しにくい。
さらに、同社が独自に開発した、絶縁性の金属酸化物からなる耐熱層により、高容量化に伴う異常発熱を高いレベルで抑え、高い安全性も実現している。
この電池の採用により、ノートパソコンをより効率的に長時間駆動させることができる。また、リチウムイオン電池の最大の特徴であるエネルギー密度の高さから、導入機器の大幅な小型化・軽量化が可能になる。

同社はまた、2012年に、車載用リチウムイオン電池の量産出荷を開始した。月産能力300万個の加西工場(兵庫県)だけでなく、新工場や海外工場など生産体制の拡大もすでに進行している。電気自動車やハイブリッド車といった「エコカー」が、世界の自動車生産の主流となる中、車載用リチウムイオン電池の需要も今後拡大していくことは必至で、Panasonicはすでに5メーカー10車種以上での採用を決めている。

リチウムイオン電池市場は歴史も浅く、一方で需要は加速度的に増加すると見られており、今後、技術競争・価格競争共に激化することは明らかである。リチウムイオン電池の草分け的存在として、市場の世界的リーダーとして、同社が今後も技術を発展させ、厳しい競争を勝ち抜いていくことが期待される。


ライター:Hiromi Jitsukata
2012.09.28 執筆
http://panasonic.jp/dc/
(Lumix製品サイト)
http://panasonic.jp/dvc/z10000/
(HDC-Z10000製品サイト)
http://panasonic.biz/energy/secondary_battery/
(二次電池製品サイト)