HOME > 製品 (輸送機器 - 自動車) > トヨタ自動車株式会社・プリウス 3代目 ZVW30

Products (輸送機器 - 自動車)

トヨタ自動車株式会社・プリウス 3代目 ZVW30


概要

19世紀ヨーロッパにて発明された自動車は、以来、改良を続け、産業の発展に大いに貢献してきた。鉄道や飛行機など、新しい輸送機器が発明・発達した現代でも、特に流通面において欠かせない存在であり続けている。
日本は1960年〜1980年に掛けて自動車製造業が大いに成長し、性能においても生産台数においても世界トップレベルの地位に躍り出た。性能と耐久年数が抜きん出た日本製の自動車は世界中で重宝されている。

現代の自動車の大半は、ガソリンを燃料として稼働する。しかし近年、地球温暖化等の環境問題が取沙汰されるようになり、稼働時に大量の二酸化炭素や排気ガスを排出するガソリン車のエンジンは、環境保全面において好ましくないとした論調が起こり出した。加えて、世界の石油備蓄量に限りがあるという事情もある。

しかし、現在の産業や市民生活において自動車は必要不可欠な存在で、他の輸送機器に代替できない場面がある。そこで近年、エネルギーをガソリンから変更する、もしくはガソリンエネルギーの効率を高めるための研究開発が積極的に進められている。
今回の記事で取り扱うハイブリットカーとは、そうした流れの中で開発された自動車の1種である。往来のガソリン車のエンジンは、特に発進時や停止時等の低速度で走行する時に、燃費の効率が悪かった。そこでハイブリッドカーでは、低速度時には電気で動くモーターを使い、燃費が良い速度になった時にガソリンで動くエンジンに切り替えて走行する事により、排出する二酸化炭素や排気ガスの量を大幅に削減する事に成功した。

プリウスは、日本のトヨタ自動車株式会社が、「人と地球にとって快適であること」をコンセプトとして、1997年に発売を開始した量産ハイブリッド専用車である。
ガソリンエンジンと電気モーターの切り替えがすべて全自動で行われる(意図的に電気モーターでのみ駆動させる事もできる。後述)。また、ブレーキ時のエネルギーを回収、あるいは車体内部に搭載されている発電機を駆動させる事により自家充電を行うため、電力供給面も全自動である。
ガソリン車と同じ感覚で運転できる画期的なハイブリッドカーだ。


現在の3代目ZVW30は2009年から発売された最新型車種である。
初代車種より改良を重ね、JC08モード走行時で32.6km/L、10・15モード走行時で38.0km/Lという、世界トップの低燃費を実現した(2010年10月現在)。
それにより、国土交通省が地球温暖化対策のために定めた平成22年度燃費基準を25%上回る成果、及び平成17年度基準ガスを75%下回る成果を上げた。


究極の低燃費性というと、エンジン駆動が低下するかのようなイメージを持たれるかもしれないが、心配無用である。
最新型プリウスは排気量を往来の1.5Lから1.8Lへと拡大した。ガソリンエンジンと電気モーターの両方を使えば2.4L車並の加速が可能である。
ガソリン車のエンジン駆動を再現するどころか、それを上回るパワフルな走りは、エコロジーカーだとは俄には信じがたい。


環境保全面を考慮したハイブリッドカーならではの機能として、最新型プリウスには、EVドライブモードシステムが搭載されている。
これは、運転手が手動で切り替える事により、完全に電気モーターでのみ車を駆動させるシステムである。プリウスでは約55km/h以下の速度で最大約2kmのEV巡航が可能、その間は排気音も排気ガスもほとんど出なくなる。
最新型プリウスは、環境に優しいばかりか、騒音もほとんど出さない、究極のサイレント・エコカーにもなりうるのだ。

EVドライブモードでなくとも、最新型プリウスは走行時、大変静かである。改良した1.8Lエンジンは低回転数化されており、静粛性に非常に優れているためだ。

現在発売されている車種は2列シート5人乗りだが、2011年3月、トヨタはジュネーブモーターショーにて、『プリウス+』の名称で、3列シート7人乗りのミニバンタイプの新車種を公開した。2011年4月下旬、日本国内にて発売予定である。


低燃費・低排出ガス量を実現しながらも、エンジン駆動力を更にパワーアップさせた最新型プリウスは、環境保全面と自動車研究開発の発展との両面を兼ね備えた先駆的な車として、更なる改良を重ね、将来、世界に広く普及するだろう。

ライター:Eriko Kinashi
2011.03.17 執筆
http://toyota.jp/prius/
(トヨタ自動車株式会社・プリウス特設ページ)
スペック
サイズ 全長 4460mm・全幅 1745mm・全高 1490mm
車両重量 1,310〜1,490kg
乗車定員 5名
エンジン 2ZR-FXE型 1.8L
モーター 3JM型 交流同期電動機
動力用主電池 ニッケル水素電池
最高出力 エンジン 73kw(99PS)/5,200rpm・モーター 60kw(82PS)
最大トルク エンジン 142Nm(14.5kgm)/4,000rpm・モーター 207Nm(21.1kgm)

続きを表示する