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ミズノ・スポーツウェア(ブレスサーモほか)


概要

どのスポーツにも共通して必要なスポーツ用具、それがスポーツウェアである。裸体に近い恰好で行うスポーツ用の、わずかな布地面積のウェアでさえ、パフォーマンスの向上、快適性の向上、管理のしやすさ、闘志を掻き立てるようなデザインなど、さまざまな観点からの工夫がふんだんに盛り込まれている。
したがって、多くのスポーツメーカーでは、その技術開発の歴史を紐解いたとき、ウェアのための繊維開発の軌跡を見て取ることができる。繊維メーカーや材料メーカーと共同で開発したケースにせよ、高機能の繊維を独自に開発したケースにせよ、スポーツメーカーは、繊維製造業の一端を担っているといえる。

今回紹介するミズノは、様々なスポーツを対象に、特徴的な素材を開発してきた。また、保温素材の一つである吸湿発熱繊維においては、パイオニアとして知られる。

吸湿発熱繊維は、今日スポーツウェアだけでなく肌着などでも広く使われ、様々なメーカーから多様なタイプの製品が発表されている。この、吸湿発熱の原理を持つ繊維を初めて開発したのが同社であり、「ブレスサーモ」の商標で知られている。

ブレスサーモは1992年から開発が始まった。もともと高い吸湿性をもつ高架橋アクリレート系繊維素材がサンプルとして同社に持ち込まれた際に、「吸着熱」(後述)の原理を組み合わせることで優れた保温素材ができるのではないか、というアイディアから開発が始まっている。
開発チームが着目したのは、人体が通常の状態で放出している水蒸気(気体の汗、不感蒸泄という)である。繊維に水分や水蒸気が吸着すると、分子が持っていた運動エネルギーは熱エネルギーに変換される。これが「吸着熱」とよばれ、吸着熱によって保温効果が発生する。持ち込まれた素材は、吸湿性が非常に高く、不感蒸泄もどんどん吸着し、大きな熱を発生させたのである。

ブレスサーモは、1994年のリレハンメル冬季オリンピックで、全日本ナショナルチームの公式スキーウェアの中綿に採用された。このとき、発熱性・保温性が高く評価されたことを受けて、同社では中綿だけでなく、テキスタイル製品としての開発が進められた。そして1997年にアンダーウェアを市場に投入した際は、一か月で当初の販売予定の1.5倍にあたる、12,000枚が完売した。2016年現在では、上下の肌着、下着、タイツ、シャツ、靴下、手袋など、下着メーカーのようなラインナップをそろえている。また、他業種ともライセンス契約を結び素材の供給を行っている。

その他、ブレスサーモには以下の特徴がある。
・高い吸湿性に加え、放湿性も併せ持つため、繊維に多量の水分が留まることでおこる「汗冷え」が起きにくい。水分が放湿される際に気化熱が生じても繊維の吸湿発熱性のため、温度は保たれる。つまり、吸湿-->発熱-->放湿-->発散-->吸湿…という一連の流れで、一定の間、温かさを保っている。
・繊維が肌表面の水分をよく吸収するので、人体と衣服の間が蒸れにくい。快適に着用することができる。
・繊維そのものに、消臭性能があるため不快なにおいが生じにくい。



「ええもん」へのこだわりでスポーツの未来を創る

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同社の特徴的な機能性繊維・ウェア
バイオギア
各スポーツや運動におけるいろいろな動作を3DCG解析し、動きを邪魔しない、常に人体にフィットする設計を実現したスポーツウェアシリーズ。機能性アンダーシャツ、タイツ、サポーターなどを展開。また、運動中の身体バランスを保ち続けるために、姿勢の保持を助けるサポート機能も搭載。各部を適度に締め付け、姿勢や骨格を保持し、安定した動きを生み出す。さらに、各スポーツに合わせ、水泳用に浮力を向上させる、女性の凹凸ある身体の揺れを支える、野外競技用に衣服内の温度上昇を抑える、などの機能を搭載している。
アイスタッチ
熱伝導性と吸汗速乾性を高めた涼感素材。
ドライベクター
高い吸湿性と放湿性を持つ機能性繊維。汗だけでなく、人体から発せられる水蒸気も吸収する点に特徴がある。また、これまでの夏用衣料やスポーツウェアで用いられてきたセルロース系やポリエステル繊維に比べ汗や水蒸気を素早く発散させる。
ベルグテック
機能性繊維を3層重ね、さらに無孔質のラミネート素材で加工し、撥水性、耐水性を高めたレインスーツやアウトドア製品用の素材。
競泳水着

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