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ヤマザキマザック・複合加工機INTEGREX j-300、INTEGREX j-400


概要

加工例:INTEGREX e-1060V/8 IIによる航空機ケーシング(素材 / S45C)


ヤマザキマザックは1987年から現在に至るまで、工作機械分野において売上高世界第1位を誇る、工作機械最大手のメーカーである。

1919年に畳製造機の制作から起業したが、創業8年目の1927年に大きく事業転換を図り、旋盤やフライス盤等の工作機械の製造に着手した。1970年にはマシニングセンタの製造を開始。これら、旋盤(現在はNC旋盤が業界内の主流である)とマシニングセンタは今なお同社の主力製品であり続けている。

同社には2つの大きな特徴がある。「自前主義」「海外生産」だ。

「自前主義」は同社の経営哲学である。同社は、資本・技術・販売の3点において自前である事にこだわる。そのため、売上高世界第1位の大企業であるが株式市場に上場せず、株主の意見に左右されない、自らの判断基準に一任した自由な経営を行なっている。
技術に関しても、自社オリジナルにこだわる。例えば、近年の工作機械業界の主流であるNC旋盤製造において、製品の頭脳であるプログラムを、外部から既製品を購入するメーカーがほとんどの同業界の中、同社はあくまで自前のものを起用する。
また、自社製品を販売する時、国内外を問わず、商社や代理店等の第3者を経由せずに、自社と購入者とが直接取引するよう心掛けている。これが販売の自前主義に当たる。

同社は、国内5カ所以外に、アメリカ・イギリス・中国・シンガポールの地で生産拠点を構えている。
それら海外生産拠点における生産比率は全体の40%を越え、多くが海外生産比率10%台の工作機械業界内でも飛び抜けて「海外生産」に重点を置いている。
そのため、高品質な製品を、より短期間で海外の顧客の元へ納品可能。高い海外シェアに結びつくよう、生産体勢を整えている。

先述したように、旋盤とマシニングセンタは同社の主流製品である。この2つの機能の両方を持ち合わせた複合加工機は、まさに同社の技術の粋を集めた製品だと言える。

NC旋盤とマシニングセンタの両方の機能を兼ね備えていると聞くと、複合加工機とは非常に便利な工作機械だと思われる。しかし、以下の3点において従来の複合加工機は課題を抱えていた。
 1)複合加工機の精度は、NC旋盤及びマシニングセンタ単品時よりも低くなりがち。
 2)自動工具交換時に位置決めがずれる。
 3)高熱発生時に位置決めがずれる。

以上の3つの課題に対して、今回紹介する複合加工機INTEGREX jシリーズは以下のように対応した。

 1)剛性構造と新サーボモータの採用により、従来マシニングセンタ以上の精度を実現。
 2)同社独自の高精度インデックスカップリングにより、自動工具交換時の工具刃先の繰り返し位置決め精度を±1μm以内に抑制可能。
 3)同社独自の熱変位制御機能「インテリジェント サーマルシールド」を搭載した事により室温変化8℃で経時寸法変化8ミクロンまで抑制可能。

今回取り上げたINTEGREX jシリーズの最新製品、INTEGREX j-300とINTEGREX j-400では、従来製品よりも大きなチャックサイズの、10インチチャック・12インチチャックを装備し、最大の振りをφ680mm、棒材作業能力はφ102mmまで加工範囲を広げる事ができた。

ライター:Eriko Kinashi
2011.04.06 執筆
http://www.mazak.jp/
(ヤマザキマザック株式会社)
スペック
INTEGREX j-300
最大加工径 Φ500 mm
棒材加工能力 Φ80 mm
最大加工長さ 629 mm
移動量 ( X / Y / Z ) 615 / 250 / 695 mm
移動量 ( B / C ) 220°/ 360°
主軸 ( 30分定格 ) 4000 min-1 (rpm), 18.5 kW (25 HP)
ミーリング主軸 ( 20%ED ) 12000 min-1 (rpm), 22kW (30 HP)

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