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三菱・電気自動車i-MiEV


概要

人口増加、自然破壊に起因して、地球温暖化という問題が深刻になっている。またエネルギーの高騰により、エネルギーの多様化を視野に入れたエコカー開発は、必須の課題である。このようなことを背景に、ますますエコカーの需要が高まっている。
そして、エコカーの中でもCo2を一切排出しないというのが、電気自動車である。


電気自動車(Electric Vehicle)とはエンジンの代わりのモーターとバッテリー、車載充電器、蓄電池、制御装置などを備え、ガソリンの代わりにバッテリーに充電された電気を使って走行する自動車をいう。


ガソリンエンジンは搭載していないので走行中の排気ガスは皆無で、ガソリン車と比較すると騒音や振動も少なく、また一番の特徴とメリットは減速時にエネルギーを回生できて再利用する点にある。


電気自動車の要は電池である
ガソリン車の「燃料」を「電気」に、「動力源」を「電気モーター」に置き換え、排気ガスやCo2を出さずに走る電気自動車。普通に考えれば、電気自動車“エンジン”と言えば駆動用の電動モーターということになりそうだが、そもそも電池が弱いと、車は走らない。どんなに高性能なモーターを積んでも、その出力は電池の出力に依存しているのである。

さらに問題はコストだけではない。同じリチウムイオン電池でも、パソコン、携帯電話用とEV用では求められるスペックが違う。それは、EV用には安全性の要求が極めて高いということである。また、EV用電池の安全性は、パソコン用より複雑である。ノートパソコン用電池は、通常6個のセルで構成されているが、EVには80個近いセルが必要となる。セルの連結が多くなると、ひとつのセルの不具合が他のセルに波及するリスクが高くなる。 

この点、日本の技術をもって解決できる。そもそも電子機器の更なる高性能化、多機能化の流れの中で、ニッケル水素電池を越えるエネルギー密度を持つ電池として登場したのがリチウムイオン電池であり、1991年にソニー・エナジー・テックが世界で初めて量産化に成功した。
現在リチウムイオン電池は日本メーカーのシェアが高く、三洋電機、三洋GSソフトエナジー、ソニー、パナソニック エナジー社、日立マクセル、NECトーキンなどが主なメーカーである。自動車用リチウムイオン電池はリチウムエナジージャパンが三菱自動車のi-MiEV用に量産を開始している。
電池メーカーの他に、トヨタ、日産自動車、ホンダなど自動車メーカーでも研究されている。


三菱自動車i-MiEV
①1度の充電で走行できる距離
 10・15モード走行の場合で160km。日常の使用に十分耐えられる航続距離を実現している。
②充電時間
 家庭用のAC100VやAC200Vに対応し、ほぼ空の状態から満充電までに要する時間はそれぞれ約14時間と約7時間。
③ガソリンモデルと変わらぬパッケージング
 i-MiEVのボディは全長3395×全幅1475×全高1610mmで、全高が10mm高い以外はガソリンエンジンモデルと同じサイズ。室内長、室内幅、室内高、荷室容量も同一。これを実現するために、モーターやインバーターなどをエンジン&トランスミッションのスペースに収めるとともに、合計88セルのリチウムイオンバッテリーをホイールベース間の床下に収納した。
④モーター
 搭載されるモーターは、最高出力47kW(64ps)/3000~6000rpm、最大トルク180Nm(18.4kgm)/0~2000rpmのスペックを持つ永久磁石式同期型モーター。電気自動車化により、ガソリンモデルよりも200kg重量が増加(車重は1100kg)しているにもかかわらず、0rpmから最大トルクを発生するモーターのおかげで、0-80km/h加速が10.6秒(iのターボ車は11.2秒)、0-400m加速が20.6秒(同20.9秒)、40-60km/hの追い越し加速が2.8秒(同4.0秒)と、ガソリンターボモデルを上回るパフォーマンスを手に入れている。
⑤バッテリー
 GSユアサ、三菱商事、三菱自動車が共同で設立した「リチウムエナジージャパン」製の電気自動車用大容量タイプを搭載。1セルあたり3.7V/50Ahのバッテリーを計88セル、直列に接続することで、総電圧330V、総電力量16kWhの駆動用バッテリーとして機能する。


ライター:Kaori Shimada
2011.05.11 執筆
http://www.mitsubishi-motors.co.jp/i-miev/index.html
(三菱自動車工業株式会社・i-MiEV)