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東京大学・ユビキタスコンピューティング


概要

ユビキタスとは「いつでもどこでも誰でも」が携わることができるインタフェース、環境技術の事である。

ユビキタス概念の創設は、1984年に坂村健がトロンプロジェクトを起こした事に由来する。このプロジェクトが日本のユビキタスの始まりと言われている。坂村はトロンプロジェクトを「どこでもコンピュータ」という考えを提唱した。この理念がユビキタスコンピューティングにも反映されており、ユビキタスコンピューティングの普及とともに理念もまた広まった。 2006年にユビキタスのワークショップが設立され、国際基準の企画が開始されている。


ユビキタスコンピューティングとはユビキタスの「いつでもどこでも誰でも」の概念に計算を加える事をアイディアとして作られた単語である。ユビキタスコンピューティングを従来型のICTと比べた時の特徴は2つある。

  • 1つ目はパソコンよりもはるかに小さい電子機器を用いること。例えば、電子タグやRFIDと言われるものは、0.3ミリ各程度のシリコンチップ単体で動作し、無線通信ができるものがある。
  • 2つ目は、小さいコンピュータやチップをそれぞれに埋め込むことで実世界の様々な状況を自動認識し、それを情報処理に生かすことである。これを状況情報処理と言う。

ユビキタスコンピューティングは現在生活の様々な場面で実用化されている。
例えば、個々の食品の『生産・流通・販売』各段階における履歴データベースを構築して、その履歴情報を取り出すことによって食品の安全性を確かめることができる。
他、医薬品の流通チェックや物流の効率化など、今までになかった形式の様々な情報サービスが可能となっている。


また、ユビキタスコンピューティングを構成する言語としてUコードがある。
Uコードとは、ユビキタスを実現するうえで重要な状況情報のうち、もっとも基本的な「これは何」「これはどこ」というモノや場所の識別を行うためのシリアル番号である。

このUコードを作品や製品などに付けることにより、携帯端末が自動認識し、その情報をネットワークから検索してユーザーに提示することができる。またガス湯沸かし器等の管理や、各地域に根付いた情報を提供することも実行されている。車のカーナビゲーションのように歩行者にも道案内の情報を提供できる。

このようにユビキタスは現在において様々な場面で利用されており、更に実用化が進んで、今後、世界でも普及が多方面に及んでくるだろう。


ライター:Eriko Kinashi
2011.05.16 執筆
http://www.sakamura-lab.org
(東京大学 坂村・越塚研究室)