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オークマ株式会社・門形ターニングセンタ VTR-160A、350A


概要

オークマ株式会社は大手工作機械メーカーである。NC旋盤・マシニングセンタ・複合加工機・NC研削盤等の製造・販売を行なっている。高品質を求められる工作機械の製造を得意としている。

同社は1898年の創業当初は製麺機械の製造・販売を行なっていた。1904年に工作機械の製造へ事業転換を図り、1918年にOS型旋盤の市販を開始した。
OS型旋盤のヒットを後押しに同社は事業拡大を進め、1937年には工作機械生産高国内第1位を獲得する。
1963年には絶対位置検出方式のNC装置を自社開発し、国内唯一、そして世界でも非常に稀である機電一体の総合メーカーとなる。 
以来、年々高精度加工を求める市場のニーズに対し、同社はその総合力を活かして的確に応え続けてきた。2005年に同社が主体となって関連会社4社が合併し、総合力を更に強めた。2008年にはグローバルCSセンタと物流センタを立ち上げ、世界戦略の体制を整えた。
現在は、工作機械業界の名門ブランドとして国内外から高い評価を得ている。

今回取り上げるターニングセンタは、数値制御(Numerical Control)により切削加工など多種類の加工を行うことができるNC装置の1種である。工具を自動交換することができるため、工具の取付け替えをすることなく各種加工を行うことができる。

近年、世界各地(特に工業国)で鉄道車輌・航空機・建設機械・発電設備用の大型部品の需要が高まっている。これらの部品は、難削材や薄物・筒物などの重切削加工が多く、工作機械利用者の多くは、高精度・高品位加工はもちろんの事、ワークの特性にも柔軟に対応できる機械を望んでいる。これら要望に応えようと、今回紹介するVTR-Aシリーズは、薄物から背の高い筒物ワークの中グリ・穴加工まで、多彩なサイズのワークに切削加工を施し、ミーリングもできる門形構造のターニングセンタとして開発された。

1966年にMDB型門形マシニングセンタの製造を他社に先駆けて開始して以来、同社は7000台以上の門型マシニングセンタを市場に送り出してきた。同社発の門型マシニングセンタは高剛性・高精度で高く評価されている。それらの経験から培って来た技術をベースに、VTR-Aシリーズでは、以下の3点を研究開発の末、追加した。

1)重量ワークを安定支持する旋削主軸(テーブル)に大径の円筒ころ軸受とスラスト軸受を採用。
2)高剛性ラム構造の回転工具主軸にはビルトインモータを採用。
3)独自の「サーモフレンドリーコンセプト」機能を適用。

1)2)により、更なる低振動と高精度な回転が実現した。3)により、環境室温が8℃変化しても経時熱変位を20μm以下に抑制可能、熱変位による経時加工寸法変化を最小にする事ができた。

また、切削加工における永遠の課題である切粉処理に関しては、テーブルの左右に広い落とし口を設けたのをはじめ、切削液の噴射も切粉の影響を受けにくいラム内蔵の目玉ノズルから直接噴射する。また、テーブル周りの切粉をかき出す回転スクレーパ、高圧の切削液で切粉を切断するホルダなどのオプションも用意する等、対策を充分に練っている。

VTR-160AとVTR-350Aは、VTR-Aシリーズの最新機器である。大型部品加工を行なう門型ターニングセンタの需要が世界的に高まるに従い、同シリーズ従来品をブラッシュアップした製品である。

特に中国・インド・中東諸国の動向を見るに、大型部品加工ができる工作機械の需要は増々高まる見込みが強い。世界から、更に高精度の工作機械が求められるようになってくるだろう。

ライター:Eriko Kinashi
2011.04.07 執筆
http://www.okuma.co.jp/
(オークマ株式会社)
スペック
VTR-160A
容量能力
最大振り(mm) φ1,600
最大旋削長さ(高さ)(mm) 1,250[1,600]
テーブル積載量質(kg) 10,000
床からテーブル上面の高さ(標準テーブルの時)(mm) 900
テーブルの直径(mm) φ1,250
ラムサイズ(mm×mm) 250×250

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