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三菱重工業長崎造船所・ダイヤモンドプリンセス号、サファイアプリンセス号


概要

三菱重工業長崎造船所の沿革
三菱重工が所有する長崎造船所は、1861年からの長い歴史を持つ由緒ある造船所である。設立当初は、日本初の艦船修理工場として、日本政府により運営されていた。1887年に同社へ経営権が移行され、以後、民営の造船所として多くの艦船を建造した。

現在、この長崎造船所を運営する同社船舶・海洋事業本部は、造船所が100年以上に渡り積み立ててきた技術を生かして、LNG船・LPG船・コンテナ船を数多く生産し、世界の物流を支えている。大型豪華クルーズ客船・高速フェリー等、人の流れを支える船舶の製造も行っている。

また、海洋の調査・観測・開発に関連した機器や設備などを多く製作し、世界の漁業や海底の化石燃料採掘、あるいは海洋研究などに貢献している。また、港湾施設拡充・海洋資源開発・海洋汚染防止など、海洋に関して社会的ニーズが高まっている分野を幅広く手掛けている。有人潜水調査船・深海調査機器・地球深部探査船の建造も行っている。

今回は、同社発、豪華クルーズ客船を紹介する。

ダイヤモンドプリンセス号
イギリスの船舶会社P&Oが所有・現在も運航している外航クルーズ客船「ダイヤモンド・プリンセス号」は、2004年に三菱重工業長崎造船所で建造された船舶である。

1339室ある客室のうち、72%は「オーシャンビュー」、56%は専用バルコニー付。船舶内で乗客が各々の好み通りの食事ができるよう7つのレストランが開業されており、24時間運営の店舗も存在する。この船舶は世界の富裕層をターゲットにした豪華客船である。
同船舶は環境規制の厳しいアラスカ水域を運行できるよう、ガスタービンの採用や最新鋭の排水処理システムを完備するなど、排気・排水対策を施している。

サファイアプリンセス号
前記ダイヤモンドプリンセス号建設1年後に建造された姉妹船であり、これもまたP&O社が所有する。この2船が姉妹船として建造されたのには理由がある。
2002年に三菱重工業長崎造船所において建造中であったダイヤモンドプリンセス号に火災が発生し、焼損した。P&O社への納入期限に間に合わせるため、同社は急遽、造船所において同時期に建造中だったサファイアプリンセス号を現ダイヤモンドプリンセス号として改修し、P&O社へ納入した。

火災の被害を受けた旧ダイヤモンドプリンセス号は、焼損部分を撤去・改修され、現サファイアプリンセス号として建造し直された。2船は火災により、当初の予定から入れ替えられたのである。

ライター:Eriko Kinashi
2011.08.05 執筆
三菱重工長崎造船所
「大型客船「ダイヤモンド・プリンセス」
P&Oプリンセスクルーズ社向け 26日 竣工」
(三菱重工ニュース 2004年2月20日)
ダイヤモンドプリンセス号
概歴
建造年 2004年
現況 就航中
要目
船種 クルーズ船
総トン数 116,000トン
全長 290m

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