HOME > 製品 (繊維 - 繊維機械) > 村田機械・VORTEX 861精紡機

Products (繊維 - 繊維機械)

村田機械・VORTEX 861精紡機


概要

村田機械の沿革
村田機械株式会社は大手機械メーカーである。1935年設立当初は、西陣ジャガード機製作所として、繊維機械を中心に事業展開をしていた。1961年にタレット旋盤を開発した事をきっかけとして、工作機械分野へも進出する。現在は、ロジスティックスシステム・工作機械・繊維機械・情報機器等、幅広いラインの機械製造・販売を手掛けている。


村田機械の繊維機械について
同社は西陣ジャガード機製作所としてスタートした歴史を持つことから、繊維機械の分野において、長らく培った技術を保有している。
それだけでなく、1979年には同繊維機械部門において、圧縮空気の力で結び目なしに糸をつむぎなおす革新的な装置「マッハスプライサー」を開発した。糸の品質を維持したままアパレル製品を生産できる・精紡機の規模拡大が可能・織機や編機の効率化と高速化が促進可能等、繊維業界の常識を覆す革新的な技術であった。

この技術は現在、同社が世界最大のシェアを誇る「自動ワインダー」シリーズに搭載されている。
今回は同社の繊維機械部門におけるもう1つの主力製品である精紡機を紹介する。


VORTEX 861精紡機
同社発「VORTEX 861」は、独特の紡績法により、1台の機械で粗紡-精紡-巻き返しの3工程を処理する。以下のような特徴を備えている。

  1. 独特の紡績方法
    同製品は長い繊維は糸の中心に集束され、短い繊維は外層へと取り込まれる独特の紡績技法を持つ。生産される糸は従来製品と比べて羽毛減少・ピリングの抑制・高吸水性などの長所を持ち、機能性とファッション性に富む“特別な糸”であるとして、「VORTEX(ボルテックス)」と呼ばれる。
  2. 世界最高の紡績速度と工程集約
    同製品の再興紡績速度は450m/minと、従来製品と比較して20倍もの生産性を誇る。
  3. 品質管理の向上
    糸品質をより精確に検知するため改善された最新の糸欠点検出機能や品質管理システムを搭載。操作者にとってわかりやすいビジュアル・オンデマンド・システムを組み込む事により、稼働状況・品質管理・操業管理・保全管理等が従来と比べてより行いやすくなっている。
  4. 省スペース&省力化
    同社紡績機は、粗紡-精紡-巻き返しの工程を1台に集約することで、人員や消費電力、保全工数といったランニングコストを抑制できる。また工程数・設置設備面積・設置設備機械・オペレーター人員数・保全作業員数の各項目において比較したところ、同製品は従来製品よりも約30%の省スペースを実現した。消費電力の側面においても約20%の削減を達成。時代のニーズに合った、非常に効率の良い紡績機である。

村田機械の将来
今回紹介した繊維機械だけでなく、同社はロジスティック&オートメーション事業やNC旋盤を主力製品とした工作機械事業、デジタル複合機などの情報機器部門等、幅広く手掛けている。国内だけでなく、海外へも拠点の拡充を図っており、今後ますますの発展が期待される。


(ライター:Eriko Kinashi)
2011.08.02 執筆
http://www.muratec.co.jp/
( 村田機械株式会社 )
機種モデル
型式 No.861
タイプ VORTEX
紡績仕様
紡績糸種 綿 100%, 合繊綿混紡, 合繊 100%
紡績番手範囲〈注1〉 Ne15~Ne60 (39tex~10tex)
繊維長 38mm (1.5”) max.
供給スライバー 70~35Grain/yd (5~2.5ktex)
スライバーケンス ø400mm×H1,200mm (16”×H48”) / 2列
ø450mm x H1,200mm (18”×H48”) / 3列
ø500mm x H1,200mm (20”×H48”) / 3列

続きを表示する