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大学 & 研究機関

基本財産 5億5万円
売上高 209.6億円 (2008年度)
291.8億円 (2009年度)
312.1億円 (2010年度)
事業所 大阪本部/大阪府吹田市
観音寺研究所/香川県観音寺市
東京事務所/東京都港区
職員 691名(観音寺研究所603名、大阪本部・東京事務所88名)
主な製品 インフルエンザHAワクチン
乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチン
乾燥弱毒生水痘ワクチン
沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合ワクチン
乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン
イリドウイルス不活化ワクチン など

一般財団法人
阪大微生物病研究会

Web link

歴史・特色

公式サイト
http://www.biken.or.jp/


阪大微生物病研究会は、1934年の設立以来、時代が要求する新しいワクチンを開発・供給している。大阪大学微生物病研究所における基礎研究の応用および実用化部門として機能し、日本国内はもとより、世界中で公衆衛生の向上に貢献してきた。
現在も大阪大学微生物病研究所と一丸となり、人類の健康や医学の進歩に役立つ事業を実施、ワクチンを含む、供給可能な生物学的製剤は20種類以上に上る。


世界で役立つBIKENのワクチン

1974年、大阪大学微生物学研究所の高橋理明が、水痘ワクチンの開発に成功。高橋の開発したワクチンは、水痘ワクチンとしては世界で唯一、WHOによって安全性・有効性を認められている。阪大微生物病研究会では、高橋が開発した水痘ワクチンの製造・販売を手かげ、世界各国へ同ワクチンの供給を行ってきた。現在このワクチンは「ビケン」の名称で世界100カ国以上、年間800万ダースが使用される。アメリカでは、一般市民への接種が認可され、1996年から定期接種が行われている。
また、WHOが提唱した予防接種拡大計画(EPI)では、麻しんワクチン「ビケンCAM」が採用され、役立っている。
この他、日本脳炎、風疹、破傷風、インフルエンザなど、人々を感染症から守る主要なワクチンを製造・開発し、世界に供給している。


世界の感染症予防をリードする

同研究会では、製造ラインや供給ラインにおいても世界中で協力体制を整え、ワクチンの普及と浸透にも大きく貢献している。1980年からブラジルへ18名のスタッフを派遣し、ワクチン製造プロジェクトに協力、同国内において麻しんワクチンの生産ラインを完成させた。インドネシアにおいても、ワクチン製造プロジェクトに協力し、麻しんワクチンの生産ラインを完成させている。さらに、タイ、ベトナムで日本脳炎ワクチン、中国で水痘ワクチン及びインフルエンザワクチン製造の技術協力を行っている。

1994年からはJICA(独立行政法人国際協力機構)を通して、毎年世界各国の研修生を受け入れ、技術指導を行っている。1999年にはWHOの認定コースとなった。研修生はBIKENで研修を受けたのち、自国のワクチン製造や管理部門で活躍している。

WHOの調査では、世界の年間死亡者の約1/4は感染症でなくなっている。これまで多くの感染症がワクチンによって撲滅されてきたが、一方で、SARS、鳥インフルエンザ、新型インフルエンザ等の新たな病原体が次々と出現しており、ワクチン開発と普及の迅速さはますます重要になっている。
同研究会では、民間機関としての特性を生かし、研究・開発された技術の製品化や、完成品の認可申請、普及などに迅速に対応している。

現在、観音寺研究所瀬戸センターが、2013年の本格稼動を前に着々と準備を進めており、新たなワクチン開発・製造の最重要拠点として飛躍しようとしている。BIKENのワクチンは、今後も世界中の感染症に立ち向かい、人類の健康を守り続けていくだろう。

ライター:Hiromi Jitsukata
2012.5.21 執筆

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