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早稲田大学上空写真
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早稲田大学の特筆すべき日本社会への貢献としては、政治分野での著名な人材を多数輩出してきたことが挙げられ、大学創立当初から設けられた政治経済学部や、弁論クラブである早稲田大学雄弁会の出身者には、内閣総理大臣経験者をはじめ数多くの政治家や政治ジャーナリストがいます。
また早稲田大学は、アジア人初のオリンピック金メダリストである織田幹雄氏をはじめ、多種のスポーツ競技において世界で活躍するアスリートを輩出してきた伝統があります。スポーツの実践のみならず、2003年に設立されたスポーツ科学部では健康科学からスポーツビジネスまで、スポーツ科学に関する教育研究が展開されています。
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早稲田大学ラグビー部 |
ラグビー部試合風景 |
早稲田レガッタ部 |
国際的に卓越した研究基盤の下で世界をリードする創造的な人材育成を図ることを目的とする、文部科学省のグローバルCOEプログラムには、私学では最多の8拠点が採択されており、化学、情報、ロボット、政治経済など多くの分野で研究教育プロジェクトが展開されています。
ロボット工学では、加藤一郎博士らが1973年に世界初のフルスケール人間型ロボット「WABOT-1」を開発して以来、人間型ロボットと医療・福祉・生活支援ロボットの教育研究拠点としての歴史を重ね、アンドロイド研究所やWABOT-HOUSE研究所などで人間とロボットの共生を中心テーマとして研究を行っています。
その他、坪内逍遙に由来する演劇博物館、日本のエジプト研究のメッカであるエジプト学研究所など、貴重かつユニークな研究施設が数多く存在しています。
近年、早稲田大学が注力している分野の一つが医療・健康分野です。
文部科学省の2004年度戦略的研究拠点育成プログラムに採択された「先端科学・健康医療融合研究機構(ASMeW)」は、早稲田大学が初めて本格的な医学・医療分野に進出した全学的な研究機構であり、健康科学、バイオテクノロジー、福祉工学、スポーツ科学、ロボティクス技術など早稲田大学ならではの様々な分野の先端技術を結集し、健康の増進やQOL向上という総合的な「健康医療」を推進しています。また東京女子医科大学との連携施設である先端生命医科学センター(TWIns)では、両大学の過去40年にわたる医工連携のノウハウをベースに、医療臨床分野と理工系分野を融合する研究および人材育成を行い、社会に貢献することを目指しています。
早稲田大学は1893年に最初の留学生を受け入れて以来、現在約600の海外の大学・教育研究機関と研究者・学生の交換協定を結び、4000名近い外国人学生を受け入れています。これは2009年度時点で国内第1位の留学生数ですが、今後さらにその数を増やし、将来的には8000名の留学生受け入れを目指しています。2010年度から順次、5学部6研究科において、英語によって学士号・修士号を取得するプログラムが開始され、2012年には英語によるコミュニケーションを中心とする国際コミュニケーション研究科が開設予定です。
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新歓キャンパス風景 |
卒業式 |
2010.12.24 執筆